早いもので明日から10月だ。17日は早朝から夕暮れまで、今年最後の鬼怒川ということで、小宅さんと一日中釣りをした。
朝一、ポイント前の駐車場に着くと、突然目の前に一匹の捨て猫が現れ、我々を出迎えてくれた。可愛い仕草を何度もするので、後ろ髪を引かれそうになったが、ここは鬼になり別れを告げ入川した。…。
「ニャ〜、ニャ〜」と子猫ちゃんは泣きながら二人を追いかけてくる。辛いの〜。なんとか振り切り釣りモードへ。球場前の護岸には、すでに二人のルアーマンが竿を振っていたので、我々は、川を渡りその下流ポイントへ入ることにした。
そこで数投目で釣れたのがこのチビヤマメだ。先日ブログにも書いたAbu1500Cで釣り上げた記念の一匹なのですぐに写真に収めた。ヒットスプーンはトラップ7.5g#08GGO、このカラーは鬼怒川と相性がいい。小宅さんはずっと下流に移動。オレは下流へ続く瀬の中で、もう一匹良型をかけたが、速い流れにもまれ手前でバラシてしまった。ずっと下流にいた小宅さんも一匹バラシ。午前中はこの辺りをひたすら歩いた。小宅さんの万歩計は1万歩を超えていた。腰ががくがくしてきた。でも、楽しい。いよいよポイントを移動しようということで、途中コンビニで昼飯。その後は大谷川を攻め小宅さんが一匹ヒット。そして終盤は再び鬼怒川へ移動した。
夕暮れまでメチャ歩きたくさん竿を振った。もう腕もパンパンだ。「タカハシさん、釣れなくても自分は満足です」小宅さんがボソッと言った。フィールドでの釣りが好きな人たちはみな同じ台詞が出る。朝もやの空気のにおい、川の両岸に咲くススキの群れ、牧場前の空には積乱雲が、まだ夏の名残をとどめている。
今年はヤマメの群れの話もなく、また大物のヒットの話も続かず不調の鬼怒川のようであったけど、少なくと我々二人はこのフィールドで釣りができることに喜びを感じられる。もう今から、また来年の鬼怒川で釣りがしたい。
「来年は期待しましょう」そう言って別れを告げた‥。